マー君“最終登板”粘った4回1失点
「オープン戦、ヤンキース(降雨ノーゲーム)フィリーズ」(29日、クリアウオーター)
ヤンキース・田中将大投手が開幕前最後とみられる登板で粘りを見せた。フィリーズ戦に先発し、4回7安打で1失点。試合は四回で降雨ノーゲームとなったが、要所で踏ん張り「もう開幕を迎えても問題ない」と手応えを口にした。
開始が40分遅れ、雨でマウンドが徐々にぬかるむ中で「全然気にはならなかった」と集中していた。一回に二塁打と四球で一、二塁とされ、2死後に適時打で1点を返される。三回に3安打を浴びるなど毎回の7安打を許した。制球が乱れ、相手を圧倒できなくても崩れはしなかった。
前回23日は4回7失点。開幕投手最有力の期待に応えられず、この日の登板を前に「考えて悩んでいる」と珍しく漏らしていた。不安を振り払うように打者に向かっていく気迫を見せ、4番ハワードからは2三振を奪った。
別の試合を指揮して不在だったジラルディ監督は「投手コーチから話を聞きたい」と言い、開幕戦起用の決定を先送りした。2年連続の大役の可能性は高い。あとは本番までにどこまで調子を上げられるかだ。