マー君パパ初星 岩隈に投げ勝った
「ヤンキース4-3マリナーズ」(17日、ニューヨーク)
かつて楽天に所属したヤンキース・田中将大投手(27)とマリナーズ・岩隈久志投手(35)がそろって先発し、7回3失点に抑えた田中が、7回4失点だった岩隈に投げ勝った。田中は今季初勝利。
今季最長となった7イニング目。田中は2死からマルテを二ゴロに打ち取ると、地元ファンから温かい拍手が送られた。「ようやく勝てた。この試合に勝つことが自分の仕事だと思って投げていた」。チームの連敗を止め柔和な笑みを浮かべた。
相手先発は、楽天時代の先輩・岩隈。大リーグで日本人投手が投げ合うのは12度目だが、日本で同チームに所属した同士の対決は初。プロ入りした07年から5年間一緒にプレーし、岩隈のメジャー移籍後はエースの座を引き継いだ。そんな相手との投げ合いに「一番意識する部分ではあった」と話したが「マウンドに上がってしまえば相手の打線との対戦」。アウトを取ることに全神経を集中した。
一回は不運な安打が重なって1死満塁から失点したが、最少失点で切り抜け波に乗った。終わってみれば7回3失点。「味方の打線に感謝。岩隈さんも僕も七回まで投げることができた」とお互いの投球を称えた。
今年2月に第1子が生まれてから初の勝利ともなった。ウイニングボールはもらっていないそうだが「自分の中で、勝てばそうだなっていうのは頭にありました」。先輩に投げ勝ち、パパとしてつかんだ初勝利に終始、笑顔が絶えなかった。