マエケン無傷3連勝で日米通算100勝
「ロッキーズ1-4ドジャース」(23日、デンバー)
ドジャース・前田健太投手(28)が敵地でのロッキーズ戦に先発。6回1/3を3安打無失点、8三振1四球の好投で今季3勝目を挙げ、広島時代を含めて日米通算100勝を達成した。デビューから4先発で1失点以下はメジャー初の快挙。防御率0・36はリーグトップとなった。
4点リードの七回。先頭のレイバーンを空振り三振に仕留めて94球で交代を告げられると、敵地にもかかわらず4万2000人を超える観客は背番号18に温かい拍手を送った。
「いいピッチングができた。とにかくチームが勝って良かった」。救援陣がリードを守り抜き、日米通算100勝を達成すると「100勝のうち、97勝を広島で挙げられた。たくさんのチームメートや指導してくれた人に感謝したい」と、謙虚な前田らしく感謝の言葉を口にした。
直球をコーナーに制球し、スライダーもさえ渡って6回1死まで無安打投球。初安打を打たれた直後には1死満塁のピンチを招いたが、「外に逃げるんじゃなくて内に勝負にいった。いい結果が出た」。3番アレナドを二飛、4番パーラも投ゴロに打ち取ると、グラブを力強くたたいて喜びを表した。
メジャーデビューからの4先発で、失点1点以下に抑えたのはメジャー史上初の快挙となった。防御率も驚異の0・36としてリーグトップ。「自信になる。最初にいい印象を与えられたので、ファンにもチームメートにも信頼してもらえるかなと思う」。次回登板は28日、イチローが在籍するマーリンズ戦が濃厚。月間最優秀新人賞の有力候補にも上がる右腕が、4月最後となる登板でも快投を演じる。