マー君、自己ワースト3被弾で6失点
「ヤンキース10-7ロイヤルズ」(10日、ニューヨーク)
味方打線の大量援護をフイにする背信投球に、ヤンキース・田中の表情は最後までさえなかった。「こういう時こそビシッと抑えて勝つことが、チームにとっていい形だと思う。僕自身は全然気分的に良くない」。7回7安打で今季ワーストの6失点。1試合3本塁打を浴びたのは、自己ワーストに並ぶ。昨季の世界一球団を破っての連勝にも、悔しさを募らせた。
スライダーの制球が甘く、3被弾中2本がスライダーの失投を打たれた。五回にはケーンに2打席連続となる逆転3ランを浴び「完全に僕のミス」と、マウンド上で顔をゆがめるしかなかった。
ただ、収穫はあった。試合中盤に左打者に対して、プレートの踏む位置を三塁側から真ん中に変えた。「シンカーとかは(プレートの)真ん中からの方がいい投球ができるんじゃないかな」。今後の登板に向けて新たな引き出しを増やした。