イチロー、代打で2年ぶり死球 左膝直撃も「歩いてますからね」

チーム練習のなかったフィールドで、準備をするイチロー(撮影・小林信行)
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 「マーリンズ7-4レッズ」(10日、マイアミ)

 マーリンズのイチロー外野手(42)はレッズ戦の八回に代打で出場し、死球だった。守備には就かず、打率は・335。メジャー通算安打数は2990本と変わらず、史上30人目の偉業まで10本のまま前半戦を折り返した。

 7試合連続で先発を外れたイチローは7-4の七回無死一塁から代打で登場。三塁側席からイチローコールが起こるなど、地元ファン総立ちの声援を受けながら打席に入った。しかし、ツーストライクからの3球目、4番手右腕イグレシアスが投じた137キロスライダーが左膝を直撃。打席内で倒れ込み、痛みでしばらく動けず。ベンチからトレーナーらが飛び出して状態を確認した後で一塁へ歩いた。

 塁上では屈伸ができない状態だったが、試合終了時にはマウンドまで出て選手たちと笑顔で勝利のハイタッチ。ベンチに戻る足取りは軽やかだった。

 試合後、患部の状態を問われたイチローは「まあ、歩いてますからね」と気にする様子はなし。代打で登場した瞬間、本拠地の空気が一変したことには「みなさんと同じように感じてましたよ。それはだって明らかに違うんだから」と話した。

 前半戦のイチローはチーム88試合のうち73試合(先発31試合)に出場し、打率・335(164打数55安打、22四死球)、出塁率・412はともにチーム最高の数字。6月は25試合に出場(先発14試合)し、自身3年ぶりの月間25安打をマークしたが、7月は11試合のうち先発は1試合しかなく、合計で11打席しか立ってない。

 この日で大リーグは前半戦を終了。マーリンズはレッズに3連勝し、貯金は今季最多タイの「6」とした。所属するナ・リーグ東地区でメッツと並んで2位タイ、ワイルドカード争いでもメッツとともに2位タイにつけている。

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