ダル1号!バックスクリーン弾にも「打撃が話題になっているようではだめ」
「レッズ5-6レンジャーズ」(24日、シンシナティ)
レンジャーズ・ダルビッシュ有投手(30)はレッズ戦に先発し、6回を4安打5失点で勝敗は付かなかった。五回に日米を通じてプロ初本塁打を記録した。
予感が現実になった。1点リードの五回2死。打席に入ったダルビッシュは91マイル(約146キロ)の速球をフルスイング。高々と舞い上がった打球はバックスクリーンに飛び込んだ。日米を通じて初本塁打。ベンチでもみくちゃにされ、「体を大きくしてパワーがめちゃついてると思っていた」と笑みがこぼれた。
右肘手術後、リハビリと並行して徹底した筋力トレーニングと食事法で肉体改造を行った成果が出た。バットを押し込む際に右肘に不安があったため、7月のカブス戦では左打席に入ったが、違和感がなくなり、4、5日前の練習から右打ちに戻すと好調。「2本ぐらい(本塁打が)あるんじゃないか」と思っていたという。
だが、投球には悔いが残った。メジャー自己最速に並ぶ99マイル(約159キロ)を連発するなど五回1死まで無安打。ただ、二回に3四死球から2失点。六回は安打と四球でピンチを招き、適時二塁打と犠飛で同点とされ、この回で降板した。
「打撃が話題になっているようではだめだとは思う」。自嘲気味に笑った右腕は、記念のボールを手に球場を後にした。