マー君“元楽天対決”制し11勝目「大事なシリーズ」
「マリナーズ0-5ヤンキース」(24日、シアトル)
日本投手が先発で投げ合った一戦はヤンキース・田中将大投手(27)が7回を6安打無失点の好投で11勝目をマークした。マリナーズ・岩隈久志投手(35)は6回を6安打3失点で9敗目を喫した。
楽天のエースだった2人の先発対決は、4月に続いて田中が制し「大事なシリーズ。勝って(本拠地の)ニューヨークに帰れるのは良かった」と安堵(あんど)感をにじませた。
序盤はピンチを招く。二回はマルティンに右翼フェンスまではじき返され、三回は「うまいこと打たれた」と青木に左翼線二塁打を浴びる。どちらも内野ゴロを打たせて脱し、四回以降は二塁を踏ませなかった。
岩隈とは2度目の投げ合い。マウンド上で意識することは「正直なかった」と言う。自分のことに集中する一方で「あれだけカーブを使って投球する姿を見るのは初めて」と先輩に見入った。
中盤以降は「回を追うごとに力みが取れてきた」とカーブを増やし、最後は一転して力勝負に。持ち味を十二分に出し切った、7回無失点の粘投だった。