イチロー「『行かない』という選択はなかった」好判断の二塁打で先制点につなげる
「メッツ2-1マーリンズ」(29日、ニューヨーク)
マーリンズのイチロー外野手(42)はメッツ戦に「6番・右翼」で出場し、4打数2安打1得点、1盗塁だった。今季21度目のマルチ安打で打率は・298。メジャー通算3011安打とし、ウェード・ボッグスを抜いて歴代単独27位に浮上した。四回には今季10盗塁目となる二盗を決めて日米通算23年連続2桁盗塁をマーク。リッキー・ヘンダーソンのもつメジャー記録に並んだ。試合は、延長十回サヨナラ負けで3連敗。
イチローが果敢に攻めたのは両軍無得点の八回の第4打席だ。2死走者なし。カウント0-1からの2球目、中継ぎ右腕リードの投じた内寄り低め、145キロ速球をセンターの右へ鋭く弾き返した。相手中堅手が懸命にグラブを伸ばして止めた当たり。迷うことなく一塁を蹴ったが、セーフになる確率は「半々かなという感じですよね」とイチロー。最後はスライディングで二塁を陥れた走塁について「『行かない』という選択はなかったですね」と振り返った。
四回の左前打と合わせ、今季21度目のマルチ安打。後続の二塁打で先制ホームを踏んだ攻撃にマッティングリー監督は「チームにとって大きな2本だった。得点するタイミングもよかった」と話した。
四回に出塁した際には日米通算23年連続2桁盗塁となる二盗に成功。42歳でシーズン10盗塁以上はヘンダーソン、ビスケル、ワグナーに続いて史上4人目と聞かされたイチローは「へぇ、そんなに少ないとは思わなかったですね」と意外な様子だった。