イチロー、魅せた!塀際で美技 43歳コローン撃ち、最年長対決制す
「メッツ5-2マーリンズ」(31日、ニューヨーク)
跳んだ。マーリンズのイチロー外野手(42)が塀際の魔術師と化したのは五回だ。4番グランダーソンの放った大飛球。フェンスを背にしてジャンプし、本塁打性の打球をグラブに収めた。その瞬間、敵地ファンの落胆の声が場内に響き渡った。
中堅オズナが三回の守備で左手首を負傷し、途中交代。8月7日のロッキーズ戦以来、22戦ぶりに中堅を守ったイチローは「感覚がそもそもなかった」とブランクを明かす。「ここは風が吹きますからフライは基本、怖いですよ」と敵地で守る難しさを口にした。
この日の相手先発はメジャー最年長、43歳のコローン。同野手最年長のイチローは二回の打席で右前打を放ち、敵失などで先制のホームを踏んだ。
攻守で見せ場をつくった背番号51は、7回2失点と好投したコローンを「審判を巻き込むピッチャー。それがやっかいですね」と独特の表現で評した。
『最年長対決』として注目された2人だったが、ともに年齢を感じさせないパフォーマンスで観客を魅了した。