岩隈と投げ合った投手、打球直撃で頭蓋骨骨折
「マリナーズ2-4エンゼルス」(4日、シアトル)
エンゼルスのマット・シューメーカー投手(29)がマリナーズ戦で頭部に打球を受けて途中退場した。大リーグ公式サイトによると、診断の結果、頭部に小さな骨折と血腫が見つかったという。
球場全体が凍りついたのは、2-0の二回1死無走者の場面。シューメーカーがフルカウントから投じた外角151キロ速球をシーガーが捉えると、痛烈なラインドライブが頭部右側を直撃した。時速169キロの打球。跳ねたボールが一塁側ベンチまで転がるほどの衝撃だった。
マウンド上で膝から崩れ落ちるように倒れ込んだ右腕。慌ててベンチからトレーナーらが飛び出す。頭部にあてたタオルが鮮血で赤く染まった。
今季のシューメーカーは先発の柱としてここまで27試合に登板し、9勝13敗、防御率3・88。負けが先行しているが、8月は4勝2敗、防御率3・15と調子を上げていた。
この日のマリナーズの先発は岩隈。シューメーカーにとっては、好投手との投げ合いで2点をリードし、2年ぶりの2桁勝利の可能性があっただけにあまりにも不運なアクシデントとなった。