マエケン、先輩・石井一久に並ぶ1年目14勝
「ドジャース10-2ダイヤモンドバックス」(5日、ロサンゼルス)
ドジャースの前田健太投手(28)がダイヤモンドバックス戦に先発し、6回1/3を3安打1失点で14勝目。チームの3連勝に貢献した。
前田が笑顔になったのは「ストレートをいい感覚で投げることができた」から。7人が右打者の相手打線に対し、切れのある速球を内外角いっぱいに投げ込んだ。
9年連続で10勝以上を挙げている相手右腕グリンキーが単調になって長打を浴びたのとは対照的に、前田は二~六回は走者を許さなかった。「いい投手と当たって、チームも大事な時期。そういう中で勝ってうれしいし、信頼も得られる」と、手応えを口にした。
速球がいいから、変化球も生きる。四回は4番ゴールドシュミットに速球を4球続け、チェンジアップで三振に。「チェンジアップは左打者に投げることが多いが、きょうは初めて(右打者にも)いい感覚で投げられた」と投球の幅を広げた。
日本投手によるメジャー1年目の14勝は石井(ドジャース)と並び、16勝のダルビッシュ(レンジャーズ)、15勝の松坂(レッドソックス)に続く。それでも前田は「1年目から結果を出すことは大事だけど、1年目の数字を超えてどうと言うことはない」と、冷静に捉えた。