岩隈、自己最多タイ15勝 連敗4で止め「長かった」
「アスレチックス2-3マリナーズ」(9日、オークランド)
自己最多タイの15勝目に到達したマリナーズの岩隈は「4連敗していたし、長かった」と笑顔で漏らした。
前回まで4試合連続で一回に失点していたことから「丁寧に低く」という意識で投げたという。2-0の五回に1点を返されても「思った通りに投げながらゴロを打たせて取るような形ができていたので、安打になっても焦らなかった」と冷静。六回には3者連続三振を奪い、6回2/3を2失点で乗り切った。
登板間の投球練習では意識して腕を強く振り、速球の切れに磨きをかける。変化球にしても「今年はスプリットがずっと良くなかったけど、投げなければ良くはならない。(この日は)外中心でスプリットを使っていった」と、配球面でも工夫を凝らして生かした。
15勝を2度以上記録した日本投手は、ドジャースで3度の野茂英雄と、レッドソックスで2度の松坂大輔(現ソフトバンク)に続いて3人目。岩隈は「先輩方に並べたことはありがたい」と謙虚だった。