マー君、6連勝で自己最多タイ13勝目 今季最多10Kの好投
「ヤンキース5-1レイズ」(10日、ニューヨーク)
ヤンキース・田中将大投手(27)がレイズ戦に先発し、7回1/3を5安打1失点で一昨年の自己最多に並ぶ13勝目(4敗)を挙げた。今季最多10三振を奪う好投で、チームを7連勝に導いた。
降板するヤンキースの田中を総立ちの観客の拍手が包んだ。八回途中までを1失点で自己最多に並ぶ13勝目。帽子のつばに手を当てて声援に応え「ああいうふうに声援をいただけるのは、選手としてうれしいこと」と悦に入った。
スプリットやスライダーを低めに集め、粘る相手を抑え込んだ。回によって変化球を増やしたり直球を増やしたりして的を絞らせない。0-0の六回1死三塁では鋭い打球を右翼手が好捕。その裏に味方が3点を先行し「試合の流れを大きく変えた」と感謝する。
不満の残った前回からフォームの修正を図った。試行錯誤する中で「これでいけるかな」という感覚をつかんだのはこの日の登板前だった。好結果に結び付け、自身の連勝を6に伸ばした。
故障に泣いた1年目とは比較できないが、今季は29試合目でその年の白星に達した。「(29試合のうち)チームが22勝しているのでいい。そこが一番」と自負をのぞかせる。プレーオフ進出を争うヤンキースをこれからも勝利に導く構えだ。