マエケン、イチローとの対戦を語る「当たった瞬間、『やばいな』と思いました」

 「マーリンズ3-0ドジャース」(11日、マイアミ)

 ドジャースの前田健太投手(28)はマーリンズ戦に先発し、6回8安打3失点(2自責)で9敗目(14勝)。93球を投げて1四球(敬遠)、3奪三振で防御率を3・28とした。4月28日以来となったイチローとの対戦は3打数1安打だった。

 三回まで要した球数はわずか30。初回無死一塁からイチローを投ゴロ併殺に打ち取るなど、順調な滑り出しに見えた前田だったが、試合後は開口一番、「あんまり状態はよくなかった。運がよかったアウトが多かった」とコメント。「よくないなあと思いながら投げてました。気持ちよく投げれてないですね。しんどい感じになってました」とも言った。

 勝負の分かれ目は0-0の四回だ。1死からイチローの中前打を機に3連打を浴びて先制点を許すと、後続の犠飛で2点目。五回を3人で片付けたが、六回無死から連打に2失策が重なって不運な3点目を失った。クォリティスタート(6回以上、3自責以下)ながら敗戦投手となったことに「悔しいです」と気持ちを出す一方で「きょうは自分の中ですごく悪かったですけど、ゲームをつくることができた」と収穫も口にした。

 注目されたイチローとの対戦は3打席。初回無死一塁の第1打席は投ゴロ併殺。初球、外寄りの140キロツーシームを打ってきたことに「振ってくると思わなかった。ちょっとびっくりしました。たまたまゲッツーが取れた。振ってこないと思って投げたボールでアウトになっただけ」と言った。

 第2打席は四回1死走者なしの場面で中前打。2球で追い込んだ後、外角高めの直球、内角低めのスライダーを見逃されてカウント2-2。5球目、外角の130キロスライダーを中前へ落とされた。

 「もう少しインコースに投げたかったですけど、外気味にいった。曲がりも多少思い通りではなかったですけど、わからないですね、逆にちゃんと曲がっていたら打たれてたかもしれないですけど、曲がらなかったからああいう感じになったのかもしれない」

 第3打席は0-2の五回2死無走者の場面で右飛。初球、外角143キロツーシームで見逃しストライクを取った後、外角146キロフォーシームで空振りストライク。カウント0-2からの3球目、外角高め145キロフォーシームで打ち取った。快音を残して放たれた打球の飛距離は104メートル。右翼手が捕球した場所はフェンス前だった。

「当たった瞬間、『やばいな』と思ったんですけど、ライトの動きを見て大丈夫だなと。狙われた感じがあったんで、危ないと思いました」

メジャー1年目の通算成績は、前回の3打数無安打と合わせて6打数1安打。6度の対戦を振り返り、「甘い球を見逃されたりするとすごく気持ち悪い感じがあります。『あー、やってしまった』っていうのを見逃されると、なんだろうな、と。逆にこっちが考え過ぎなのかもしれないですけど、そういう対戦は楽しいですし、勉強になる」と前田。「他のバッターより楽しいというか、気持ちは違います。僕の投げたボールにどういうスイングをしてくるんだろうというのがある。やっぱり、すごくいいバッターですし、独特な感覚を持っている。そこで三振や打ち取れると自信にもなる」と話した。

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