イチロー マエケン撃って日米通算4300安打 後続の連打で先制ホーム
「マーリンズ3-0ドジャース」(11日、マイアミ)
マーリンズ・イチロー外野手(42)がドジャース・前田健太投手(28)と今季2度目の対戦で中前打を放ち、先制のホームを駆け抜けた。前田は6回3失点(自責2)で9敗目を喫し、球団新人最多記録となる15勝目はならず。試合後は新人恒例の仮装でチアガールに扮(ふん)し、帰路に就いた。
始まりはイチローのバットからだった。四回1死で中前打。メジャー通算3022安打、日米通算4300安打とし、後続の連打で先制のホームを踏んだ。
前回4月28日の対戦では3打数無安打と沈黙。この日も1打席目に初球のツーシームで投ゴロ併殺に打ち取られていた。
「チェンジアップかと思った。それがテクニックなのか、偶然なのか分からない。でも、投球術って感じがしますね」。うっぷんを晴らした打席を振り返り、「追い込まれた方が簡単なケースも含まれるタイプではある」と解説。五回の右飛もフェンス際で失速はしたが、きっちり芯で捉えた打球だった。
これで前田との通算対戦成績は6打数1安打。その印象を問われると「『ピッチャー』っていう感じのピッチャーだね」と独特の表現で評した。変化球の割合が多い投球については「それは日本のピッチャーは、黒田(広島)以外は皆そうでしょう」と、球威より駆け引きに優れた投手であると続けた。メジャー1年目ながらエース級の働きを見せている右腕に再び土をつけ、チームは6カードぶりに勝ち越しを決めた。