「ブレーブス１２－７マーリンズ」（１２日、アトランタ）

　大打者の記録を軽々と塗り替えていく。マーリンズのイチロー外野手はブレーブス戦で５打数３安打１打点、２得点。メジャー通算３０２５安打とし、ルー・ブロックを抜いて歴代単独２５位となった。一回に痛烈な右越え二塁打を放ってブロックに追い付くと、四回２死一、三塁での右前適時打であっさり抜いた。

　六回にも右前に運び、今季６度目の１試合３安打以上で８月２４日以来の打率３割復帰。ただ、チームが敗れたため「（ブロックは）名前しか聞いたことがないです。まだ（自分は現役で）やっているから、終わってから楽しみます」と言葉少なだった。

　右翼守備では七回、フライを捕って三塁へダイレクト送球、タッチアップを狙った走者を刺したかに見えた。ビデオ判定でセーフになったが、健在ぶりを見せつけた。走攻守に高いレベルを維持する現役最年長野手は「（球を）握れていないわりには（まずまずの送球）」とどこまでもクールだった。