岩隈が自己最多16勝目 日本投手最多18勝より「ポストシーズン行けたら」
「エンゼルス1-2マリナーズ」(14日、アナハイム)
メジャー自己最多の16勝目を挙げたマリナーズ・岩隈久志投手は「一つでも多く勝てるというのはうれしいこと」と謙虚に喜んだ。
立ち上がりはストライクに見えた投球をボールと判定される場面が目立ち、珍しく四球の走者を背負った。その分「どこでどうストライクを取るか。どうやってカウントを整えていくのかってことだけを考えた」と集中力を研ぎ澄ませた。
三回1死一、三塁から暴投で先制点を許したが、持ち前の制球力を生かして最少失点で食い止めた。同2死一、二塁では通算589本塁打を誇る4番・プホルスを中飛に打ち取り、6回1/3を5安打1失点。「打者が打ってくるだろうという中で厳しいところに投げて、自分らしい投球ができた」と自賛する。
16勝で野茂、ダルビッシュ、黒田に並び、日本投手最多の松坂まであと2勝だが、それより岩隈の頭にあるのはプレーオフ進出だ。「最後まで諦めず、みんなで一丸となって戦って、ポストシーズンにいけたら」と充実感あふれる表情で言った。