「ヤンキース５－３レッドソックス」（２８日、ニューヨーク）

　激戦のア・リーグ東地区らしい結末で、レッドソックスが３年ぶりの優勝を手にした。

　２位ブルージェイズが先に負けて地区制覇が決まった。九回、宿敵ヤンキースに逆転サヨナラ満塁本塁打を喫して敗れたものの、選手たちはクラブハウスで笑顔を取り戻し、シャンパンファイトを楽しんだ。美酒で顔を真っ赤にした上原浩治投手（４１）は「結果として（東地区で）１番になったわけだし、とりあえず第一関門は突破した」と達成感と安堵（あんど）感に包まれた。

　上原は３点リードの八回に登板。１死から四球で走者を出しながら低めを丁寧に突き、後続を打ち取った。けがから復帰した９月は１０試合連続の無失点。抑えのキンブレルが乱れただけに、３年前のワールドシリーズ制覇を知るベテランの安定感が際立った。