イチロー、マーリンズ残留!メジャー17年目、球団幹部「見通しはとても明るい」
マーリンズのイチロー外野手(42)の残留が確実となったことが1日(日本時間2日)、わかった。2017年の契約、年俸200万ドル(約2億円)の選択権をもつ球団の幹部がデイリースポーツの取材に対し、「見通しはとても明るい」などと話したもの。契約更新は近日中に発表される。
移籍2年目の今季は、昨季同様、“第4外野手”として20代の若い外野陣をサポート。けがで長期離脱した主砲のスタントンの代役として右翼を守り、薬物規定違反で出場停止処分を受けたゴードンに代わって1番打者を務めるなど、就任1年目のマッティングリー監督を助けた。
不規則な起用法ながら一時はチーム最高打率をマーク。昨季は打率・229と苦しんだが、今季は8月下旬まで打率3割を維持し、巻き返しに成功した。
個人記録では6月にローズのメジャー通算安打数を超える日米通算4257安打を、8月には史上30人目のメジャー通算3000安打の偉業を達成。メジャー通算500盗塁など、数々の節目で球団を盛り上げた。
昨オフに1年200万ドル(約2億円)プラス2年目(17年)は年俸200万ドル(約2億円)の球団オプションで合意しているイチロー。7月上旬、シーズン前半戦の同外野手の働きについてサムソン球団社長は「イチローは私の中ではメジャーの歴史において3本の指に入る素晴らしい選手」と絶賛。し烈なプレーオフ争いを繰り広げていた状況に「チームを助けてくれている。これからもチームの助けになってほしい。イチローと契約したのはプレーオフに行くためです」と、戦力としての大きさを口にしていた。
大リーグ関係者によると、シーズン中にオリオールズなどからトレードの打診があったが、マーリンズは応じなかったという。代理人のボッグス氏が球団と選手の関係を「相思相愛」と表現するように、固い絆で結ばれている。
注目される来季の契約。デイリースポーツの取材に対し、球団幹部は「見通しはとても明るい。来季の心配はしていない。近々に発表があるでしょう」と契約延長を示唆した。22日に43歳を迎えるイチローがメジャー17年目のフィールドに立つことが確実となった。