ダル、思わず天仰ぐ、自己ワースト4被弾 レ軍、連敗で崖っぷち
「ア・リーグ地区シリーズ・第2戦、レンジャーズ3-5ブルージェイズ」(7日、アーリントン)
レンジャーズ(ア・リーグ西地区1位)のダルビッシュ有投手(30)はブルージェイズ(同東地区2位)とのプレーオフ、地区シリーズ(5回戦制)第2戦に先発し、5回を投げて自己ワーストの4本塁打を含む5安打5失点で敗戦投手となった。84球、4奪三振、2四死球だった。
前日6日の第1戦でチームは大敗し、連敗を許されない状況でマウンドに上がったダルビッシュ。初回はわずか8球で3人を料理し、上々の立ち上がりを見せた。しかし、二回に先頭のバティスタを四球で出し、1死を取った後に迎えた6番トゥロイツキーに2ランを浴びる。2ボールからの3球目、内角低めの153キロ速球を右中間へ運ばれ、マウンド上で顔をしかめた。
三回、四回はいずれも走者を背負いながらも無失点。味方打線が四回裏に1点を返し、1点差に詰め寄った直後に悪夢が待っていた。
五回、先頭の8番ピラーに対し、2ボール1ストライクからの4球目、内角高めのボール球を左翼ポール際席へ運ばれると、1死から1番カレラにカウント1-1からの3球目、外角への153キロツーシームを右中間席へ。さらに2死から3番エンカーナシオンに左翼フェンスをギリギリ越える一発を浴び、ソロ3本で3失点。ダルビッシュは自己ワーストの4発目を被弾した直後、思わず、天を仰いだ。
4番バティスタを100キロの超スローカーブで遊ゴロに仕留め、5回を投げ切ったところで交代。制球が安定しなかった上に球審の厳しい判定が追い打ちをかけ、12年のオリオールズとのワイルドカード・シリーズで敗戦投手となって以来、4年ぶりのプレーオフの登板はまたも悔しい結果となった。
レンジャーズ打線は13安打を放ちながら3点を取るのがやっと。走者を得点圏に置いた場面では18打数2安打とあと1本が出なかった。
背水の陣で臨む9日(日本時間10日)の第3戦は舞台を敵地トロントに移す。レンジャーズは元広島のルイスが先発する。