マエケン、リーグ優勝決定S先陣決定的 日本時間16日カブス戦
「ナ・リーグ地区シリーズ・第5戦、ナショナルズ3-4ドジャース」(13日、ワシントン)
ドジャース(西地区)がナショナルズ(東地区)に4-3で逆転勝ちし、3勝2敗でリーグ優勝決定シリーズに進出した。15日(日本時間16日)にカブス(中地区)とシカゴで第1戦を行い、ドジャースは前田健太投手(28)の先発が有力視される。
深夜1時から始まった勝利の宴。アルコールで顔を真っ赤にした前田が喜びに浸った。
「今は最高の気分です」
2勝2敗で迎えた最終第5戦。ロバーツ監督が勝利への執念を見せたのは七回だ。3点リードから1点差に詰め寄られ、なおも無死一塁となったところで抑えのジャンセンを投入。さらに九回1死一、二塁の窮地では11日の第4戦に中3日で先発し、110球を投げたエースのカーショーに運命を託した。
敵地もどよめく仰天采配。エース左腕が最後の打者を空振り三振に仕留めた瞬間、フィールドになだれ込んだ前田は「見てて緊張しました。ドキドキする試合だった」。首脳陣の期待に応えた2投手に「本当にすごいピッチャーばかり」と感嘆の声を上げた。
この日だけでヒル、ウリアス、カーショーの先発陣3人が登板。試合後の指揮官は2日後に迫ったカブスとのリーグ優勝決定シリーズ第1戦先発の明言を避けたが、前田の登板は決定的だ。
試合前のブルペンで16球を投じて調整した前田。2日前の地区シリーズ第3戦では3回4失点で負け投手になっており「次のシリーズでしっかりチームの力になれるように頑張っていきたい」と雪辱に燃えた。