マエケン「びっくりした」途中交代 3敗目…いよいよ崖っぷち
「ナ・リーグ優勝決定シリーズ・第5戦、ドジャース4-8カブス」(20日、ロサンゼルス)
ナ・リーグ第5戦はドジャース・前田健太投手(28)が先発し、3回2/3を3安打1失点で勝敗は付かなかった。前田はプレーオフ3試合に投げて0勝1敗。カブスが8-4で勝って3勝2敗とし、71年ぶりのワールドシリーズ進出にあと1勝に迫った。
ポストシーズン3度目の先発も完全燃焼できなかった。四回2死一、二塁。投手を打席に迎えた場面で降板を命じられた。「確実にあそこは0点で切り抜けられたと思うので悔しい」。敗戦に沈むクラブハウスで前田が本音を漏らした。
2勝2敗で迎えた第5戦。勝てばリーグ優勝に王手をかけるマウンドを託されたが、5日前の第1戦同様、初回に先制点を許した。「そんなに悪くはなかった」。1死一、二塁から連続三振でピンチ脱出。マウンド上で派手なガッツポーズとともに雄たけびを上げた。
二、三回は無失点。四回途中の交代に「代わると思ってなかったのでびっくりした」。試合後、ロバーツ監督は「直球の制球が悪くなっていたし、変化球も本来のキレがなかった」と説明した。
崖っぷち。6、7戦で連勝するしか、28年ぶりのワールドシリーズ進出はない。「勝つしかない。とにかく、みんなで勝っていければ、と思います」と前田。不完全燃焼のまま終わるわけにはいかない。