マエケン「今後に生きてくる」ワールドシリーズ進出逃がすも収穫大
「ナ・リーグ優勝決定シリーズ・第6戦、カブス5-0ドジャース」(22日、シカゴ)
前田健太投手(28)が所属するドジャース(西地区1位)がカブス(中地区1位)に敗れ、対戦成績は2勝4敗となり、88年以来、28年ぶりのワールドシリーズ進出はならなかった。
敵地のマウンドに広がる歓喜の輪をベンチから見届けた。背水の陣で臨んだ第6戦。鉄腕エース、カーショーが打ち込まれ、一方的な展開でチームは負けた。
28年ぶりのワールドシリーズ進出まであと2勝。前田は「悔しいです。ここまで来て勝ち切れなかった。僕自身も苦しいピッチングが続いてたんで悔しい思いはあります」と言った。
ポストシーズンは地区シリーズで1試合、今シリーズで2試合に先発し、0勝1敗、防御率6・75。投球内容は3回4失点、4回3失点、3回2/3で1失点だった。
先発としての役割を果たすことはできなかったが「すごくいい経験ができましたし、1年目からこのシリーズで投げられたことはすごく貴重な時間でした。来年に向けていろいろ課題が見つかったり、この雰囲気を体験できたことは今後に生きてくると思う。来年の目標が明確になった。そういう意味では僕にとっていいシリーズだったと思います」と大きな収穫を口にした。
昨オフに広島からポスティングシステムを使ってドジャースに入団。公式戦では先発陣でただ1人、ローテーションを守ってチーム最多の16勝を挙げた。プレーオフと合わせて186回1/3を投げたシーズンについて「いい1年を送れたと思うのでチームメートやスタッフに感謝しています。このチームに来てよかったなと思いますし、このチームでワールドシリーズを勝ち上がって行きたいという気持ちが強くなったので、みんなに感謝したいと思います」と話した。