マエケン「自信になった」自己採点は80点、励みになった鯉選手のメール
ドジャースの前田健太投手(28)が24日(日本時間25日)、本拠地のドジャースタジアムで取材に応じ、メジャー1年目を総括した。チーム最多の16勝を挙げ、地区優勝に貢献したことに自信を深め、投球イニング数のアップや新球習得など、来季に向けての課題を挙げた。
全力で駆け抜けた1年。肩肘の状態を不安視される中、前田は先発陣でただ一人、ローテーションを守ってチーム最多の16勝をマークした。地区優勝に大きく貢献したことに「自分にとってはすごく自信になりました」と言って胸を張った。
言葉や文化の違い、過酷な日程、時差を伴う長距離移動…。順応すべきことは多々あったが、「一番苦労したのは、野球だと思う」。メジャーの打者と対峙(たいじ)して実感したのは『パワー』ではなく『技術』。「悩みましたし、いろいろ考えさせられた。日本では投球で悩むことはそう多くはなかったんですけど」と振り返った。
励みになったのは、昨季まで在籍した古巣・広島の存在だ。自分が登板するたびに仲間たちから届いたメールを「すごくうれしかった」と表現。32年ぶりの日本一を目指すチームに「勝ってほしい。日本一になれば最高」とエールを送った。
メジャー1年目の自己採点は80点。「悪いところもたくさんありましたけど、今年はこんなもんで許してくれれば」と笑顔。投球回数の増加や新球習得など、来季の目標はすでに見つかっている。「課題を克服できれば自分の成長につながる。そういう意味では来年は楽しみですね」。間もなく日本に一時帰国し、英気を養う。