カブス71年ぶり本拠地星 守護神チャプマンが七回途中から力投
「ワールドシリーズ・第5戦、カブス3-2インディアンス」(30日、シカゴ)
カブスが3-2でインディアンスを破って対戦成績を2勝3敗とした。本拠地での頂上決戦では71年ぶりの白星。カブスは0-1の四回にブライアントのソロで追い付き、適時内野安打と犠飛でリード。先発・レスターが6回を2失点と好投し、七回途中から登板の守護神・チャプマンが最後を締めた。
薄氷の勝利だった。打線は計14三振を喫しながら、7安打のうち5本を0-1の四回に集中させた。先頭で左中間に同点ソロを放ったブライアントは、第4戦まで14打数1安打と大ブレーキで「本塁打を狙ったわけではないけれど、チームのために打ててよかった」と胸をなで下ろした。
これで反撃ののろしを上げると後続の3連打で勝ち越し、今季限りの引退を表明している8番・ロスの左犠飛で3点目。39歳のベテランは「確実に得点できて、試合後半にいい影響があった。シカゴの人々に白星を見てもらえた」と静かに喜んだ。
七回途中からは抑えの左腕チャプマンが封じた。走者を背負いながら、160キロ台の速球を連発して自身最長の2回2/3を投げた守護神は「七回に投げるかも、と試合前に監督から言われた。準備はできていた」と汗をぬぐった。