イチロー「大丈夫じゃないっすよ!」守備練習中に右脚と腰を負傷

 外野の守備練習中にバーンズ(右)と接触するマーリンズのイチロー=ジュピター
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 「マーリンズ春季キャンプ」(21日、フロリダ州ジュピター)

 マーリンズのイチロー外野手(43)が守備練習中に他の選手と交錯し、右膝上と腰を負傷。その後に予定されていた練習を取りやめ、治療を受けた。

 右膝やや上の外側にできた直径約3センチ大のこぶ。練習後、患部の状態を問われたイチローは、苦笑いを浮かべながら「大丈夫じゃないっすよ!」と言い放った。

 フィールドに緊張が走ったのは、外野の守備練習の時。右中間や左中間に上がった打球を互いに声を掛け合って捕球する反復練習の5球目だった。中堅を守っていたイチローは右中間に飛んだ打球に声を出し、自分が捕球することを主張。落下地点に入ろうとした瞬間、右翼を守っていたバーンズが突っ込んで行き、相手の膝が自身の脚にぶつかる形で交錯。苦悶の表情で右脚を引きずった。

 すぐにバンディ外野守備コーチやスタントンらチームメートが駆け寄る。イチローは右脚を上げるなどしながら状態を説明した後、再び守備練習に戻ったが、打球を追う動きは明らかにぎこちなかった。

 交錯から8分後、守備練習を最後までやり遂げたイチローだったが、予定されていたフリー打撃を取りやめて一人、クラブハウスへ戻り、トレーナー室で電気治療を受けた。

 腫れ上がった患部を見ながら「時間がたつとこういうのはねえ、しょうがないよ」。痛みがあるのは右脚だけではなく、「腰にもちょっときてる。どっちかというと、そっちの方が後々心配ですよね」と表情を曇らせた。

 チームの練習は明日以降も続くが、「明日はないわね」とイチロー。今後は患部の状態を確認しながら、別メニューで調整することになりそうだ。

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