イチロー「打つ時は全然気にしなくて大丈夫」負傷後初の打撃練習で86スイング
「マーリンズ春季キャンプ」(24日、ジュピター)
21日の守備練習中に同僚と交錯し、右脚と腰を負傷したマーリンズのイチロー外野手(43)が3日ぶりに打撃練習を再開した。その後はキャッチボールなども行ったが、3日連続で全体練習には参加せず、別メニューで調整した。
この日は右脚に巻いていたサポーターを3日ぶりに外して球場入り。全体練習には参加せず、初動負荷マシンが設置されたコンテナ型ジムで体を動かした後、バットを手に室内練習場へ向かった。
ケージに入ると、背中を丸めるようにして腰の状態を確認してからティー打撃を32スイングした。球団トレーナーが見守る中、マシンを相手にさらに54スイング。最後の42スイングは休みを入れることなく、バットを振り続けた。
打撃練習後はこちらも3日ぶりとなるキャッチボールを約5分間、行った。距離を約30メートルまで延ばし、助走をつけたり、左つま先を着地した時の腰の動きをチェックするなどしてボールを投げた。
打撃練習では右足を踏み込む幅が一定していなかったが「打つ時は全然気にしなくて大丈夫」とイチロー。腫れがなくなりつつある右脚を指差しながら「やっぱりこっちより腰ですね」と、これまでと同様、腰の状態を不安視。走る時と投げる時は力を抑えていたことを明かした。
打って、投げた後は再びコンテナ型ジムにこもって、肉体をメンテナンス。25日からオープン戦が始まるが、イチローはメンバーに入っておらず、4日連続で別メニューの調整となる。「走ることはまだあんな感じしかできてないんで(腰の完治には)もうちょっと(時間が)かかるかな」と話した。