イチロー「あれはバカにならない」今季初の実戦守備で収穫あり

 カージナルス戦の2回、遊ゴロ併殺打に倒れたマーリンズのイチロー=ジュピター(共同)
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 「オープン戦、カージナルス9-2マーリンズ」(7日、ジュピター)

 マーリンズのイチロー外野手(43)は「6番・右翼」で出場し、2打数無安打。予定通り、六回の守備で交代した。

 二回の第1打席は無死一塁の場面でエース右腕、ウェインライトの前に遊ゴロ併殺打。五回1死の打席は14年ドラフト1巡目指名の20歳右腕、フラハティーに対し、2ボール1ストライクの4球目、151キロ直球を左中間へ弾き返したが、中飛だった。

 今季初となった実戦での守備。初回、先頭打者の放った鋭いゴロ打球をしっかり両手で捕球したイチローだったが、その後は守備機会はなし。試合後は攻守交代のリズムを体感できたことを収穫に挙げながら、こう続けた。

 「外野まで走る体力もありますからねぇ。あれ往復するのは練習にはない動きなので、あれはあれで必要だと思いますね」

 イチローのいう“あれ”とは、三塁側の自軍ベンチから守備位置までの約60メートルの距離を走ることだ。この日は六回に退くまで5往復。まだ実戦2試合目とあってか、公式戦で見せるような躍動感はなかったが、それでも芝を蹴るフォームは力強かった。

 「あれはバカにならないですからね、あの動きは」

 2月下旬に守備練習中に同僚と交錯し、右脚と腰を負傷した。初実戦となった5日のアストロズとのオープン戦は指名打者で出場し、試合後は「僕にとっては大きな一歩」と表現した。キャンプ期間中は1試合、1打席、1球が感覚を取り戻すきっかけとなる。この日の試合も例外ではなかった。

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