イチロー、3打数無安打も鋭い当たり連発 練習では背面捕球連発
「オープン戦、ナショナルズ2-2マーリンズ」(9日、ウエストパームビーチ)
マーリンズのイチロー外野手(43)はナショナルズとのオープン戦に「2番・右翼」で出場し、3打数無安打。予定通り、六回の守備で交代した。
初回の打席は右腕、コールに対し、カウント1-1からの3球目、137キロのスライダーを打って出て二ゴロ。一、二塁間を破ろうとする打球を、相手二塁手がバランスを崩しながら好捕した。
四回は先頭で投ゴロ。1ボールからの2球目、146キロ速球をたたいたが、大きく弾んだ打球は投手の好反応で阻止された。六回は左腕のコッツに二直。カウント1-1からの3球目、内角低めの140キロ速球をラインドライブではじき返したが、野手のほぼ正面だった。
イチローは2月21日の練習中に同僚と交錯し、右脚と腰を負傷。全体練習に合流して1週間が経過したこの日は、試合前練習で復帰後初めて背面キャッチを試みて3度成功させ、フィールドを沸かせた。くしくも球場入りした際のTシャツには、自身がCM出演する「ユンケル」を製造する佐藤製薬のマスコット「サトちゃん」が背面キャッチをするイラストが描かれていた。
オープン戦3試合目で初の遠征だったが、敵地まで車で約15分、走行距離は約20キロとあって「球場が近いといいですね」とイチロー。8打席(1四球含む)で初安打はまだ出ていないが、その表情は明るかった。