イチロー、実戦初安打「出したいと思ったらそこにくる感じする」

 「オープン戦、マーリンズ2-8ツインズ」(10日、ジュピター)

 マーリンズのイチロー外野手(43)は、ツインズとのオープン戦に「2番・指名打者」で出場し、3打数1安打1得点。今季実戦初安打をマークした。予定通り、3打席立った後、八回に代打を送られた。

 今季初の快音は、初回の打席だった。昨季9勝の右腕ダフィーに対し、1ボールからの2球目、内角146キロをラインドライブで右前へ運んだ。続くリアルミュートの右翼線二塁打で三塁まで進み、ボアの遊ゴロの間に先制のホームを踏んだ。

 実戦4試合9打席目での初安打。前日のナショナルズ戦では3打数無安打だったが、鋭い当たりを連発した。二ゴロに倒れた六回の第3打席ではカウント1-2と追い込まれた後の内角低め138キロのチェンジアップを持ち味のバットコントロールでファウルにする粘りも見せた。

 「(バットを)出したいと思ったらそこにくる感じはしますけどねぇ、うん」

 2月21日の守備練習中に同僚と交錯し、右脚と腰を負傷。オープン戦9試合目の5日にチームに合流したばかりだが、手応えは実感している。

 とはいえ、一塁へ駆け込むスピードは本来のそれではない。「まだ全快ではないですから、体が。まだまだ抑えながらやります」。腰への不安は消えてはおらず、今後もマイペースで調整していくことを明かした。

 試合前には左翼で守備練習をするイチローのもとにマリナーズ時代の打撃コーチだったツインズのモリター監督が歩み寄り、あいさつ。同じくマリナーズ時代の抑えで、現在はツインズのブルペンコーチをしているグアダードとも旧交を温めた。

 モリター監督はメジャー通算3319安打の記録をもつ殿堂入り選手。イチローが昨年8月にメジャー通算3000安打を記録した際に「(お祝い)テキスト(メッセージ)をもらってますからね」と明かす。満面笑みで会話を楽しんだ2人。プロ26年目を迎えようとしているイチローについてモリター監督は「アンビリーバブルだ。こうして元気にプレーしている姿を見ることができてうれしいね」と話した。

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