「ナショナルズ３－４マーリンズ」（６日、ワシントン）

　マーリンズの田沢純一投手（３０）が２-２の八回に４番手で登板し、１回１安打１失点。一旦は勝ち越しとなるソロ弾を許したが、味方打線が九回に同点に追いつき、勝敗はつかなかった。チームは延長十回に勝ち越しに成功し、開幕３戦目で初勝利を挙げた。

　リアルミュートの２号２ランで同点に追いついた直後の八回のマウンド。チームの勢いに乗りたい田沢は３番ハーパーを一ゴロ、４番マーフィーを右飛に打ち取り、左キラーの本領発揮。２アウトまでこぎつけた。

　しかし、右打者のジマーマンに対し、１ボールから投じた１２４キロカーブが真ん中に入る。鋭く弾かれた打球は中堅イエリチの頭上を超え、フェンス最上部に当たったかに見えたが、球審によるビデオ検証の結果、打球はフェンスを越えたと判断。判定は三塁打から本塁打に変更された。

　今季初登板となった３日の同カードでは制球が乱れ、１死も取れずに１安打２四球１失点で降板。この日は２死まで完璧なピッチングだっただけに悔しいマウンドとなった。