マー君3年ぶり完封 宿敵レ軍相手に97球3安打のみ!
「レッドソックス0-3ヤンキース」(27日、ボストン)
ヤンキースの田中将大投手(28)がレッドソックス戦で完封勝利を挙げた。無四球で3三振を奪い、わずか97球で3安打に抑えて3勝目。メジャーでは2014年5月14日・メッツ戦以来、3年ぶり2度目の完封となった。
困難な状況をものともしなかった。その形状から投手が不利とされるフェンウェイ・パーク。熱狂的な敵地ファンを向こうに回して、田中が完封勝利を挙げた。昨季17勝の左腕セールに投げ勝ち「別にこっちは何も期待されていない。ただ相手に向かっていくだけ」と攻めの姿勢を貫いた。
積極的に振ってくる相手を手玉に取った。ストライクゾーンの出し入れでゴロ、飛球を次々と打たせる。先頭打者に出塁されたのは二回と五回だけで、得点圏に走者を背負ったのはわずか1度だった。三振は3つながら四球はゼロ。27個目のアウトも内野ゴロで取り、捕手ロマインとがっちり抱き合った。
100球をめどに先発投手が交代するメジャーでの完封は、難易度が高い。「中盤からもちろん意識はあった」というエースを、ジラルディ監督は「好調のセールを相手に一歩も引かなかった。全てが良かった」と手放しでたたえる。
ヤンキースの投手が宿敵レッドソックスを完封したのは、通算270勝のムシーナが2002年に達成して以来のことだ。田中は「うれしいことはうれしい」と言いながら「いい投球を繰り返していくことが大事」とすぐに気持ちを引き締めた。