MLB初のアフリカ出身選手、イチロー初対面に「興奮しました」

 「マーリンズ0-4パイレーツ」(29日、マイアミ)

 マーリンズのイチロー外野手(43)は六回に代打で途中出場し、左飛だった。守備には就かず、1打数無安打。出場6試合7打席連続でヒットがなく、打率を・148とした。チームは今季初の完封負けで4連敗となった。

 試合前のチーム練習。打撃練習に備えて打撃ケージのそばで体をほぐすイチローに歩み寄ったのは、パイレーツのギフト・ンゴーペイ二塁手だ。南アフリカ出身の27歳。メジャー史上初のアフリカ出身選手として26日にデビューしたばかりのルーキーはイチローの同僚、ゴードンを介して自己紹介。初対面の感想を問われると「興奮しました。イチローは僕がお手本にしている選手の一人。とてもうれしかったです」と言った。

 イチローが01年4月にメジャーデビューを果たした時は11歳。「南アフリカで子供の頃からずっとテレビで見ていました。たくさんヒットを打っていたことも知っていますし、シアトルでのオールスターもテレビで見てました。彼のプレーは見ていて楽しい。大好きです」。16年前の記憶をたどりながら懐かしんだ。

 公式戦で顔を合わせるのは今回の3連戦が初めてだが、イチローがヤンキースでプレーしていた3年前にオープン戦で一度、対戦している。その試合は遊撃手で出場。「二塁ベース寄りに守っていると三遊間に打ってきてヒットにされたので、次の打席で三遊間寄りに動くと今度は二遊間に打ってきた。イチローが打席に立つと心理戦。『イチロー、頼むよー』って、最後は諦めるしかなかった。本当に意地悪でしたよ」。巧みなバットコントロールに舌を巻いたことを笑顔で話した。

 メジャー史上初の日本人野手でもあるイチローとの初対面。「僕だけじゃなく、多くの選手が彼に影響を受けてきたと思う」。ンゴーペイにとって大きな宝物になったはずだ。

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