イチロー、緊急出場で3戦連続安打 チームは逆転負けで連敗
「マーリンズ5-6カージナルス」(9日、マイアミ)
マーリンズのイチロー外野手(43)は二回の守備から途中出場し、3打数1安打1得点だった。今季初の3戦連続安打で打率は・186(43打数8安打)。メジャー通算安打数を3038本とした。
出番は突然にやって来た。3試合連続でベンチスタートとなったイチローだったが、「2番・中堅」で先発したイエリチが初回の打席で球審のストライク判定に対し、“暴言”退場。代わって二回の守備から緊急出場した。
初打席となった四回はエース右腕、アダムウェインライトに空振り三振。カウント1-2から外角高めに外れる146キロ直球にバットは空を切った。迷いの見えた打席となった。
1-1の六回の打席は1ストライクからの2球目、143キロ直球を中前へ。代打で出場した7日のメッツ戦、前日のカージナルス戦でも安打を放っており、今季初の3試合連続安打をマークした。
イチローの一打でチャンスを拡大すると、1死から4番スタントンが敬遠四球で1死満塁。ディートリックの2点二塁打などで一挙4点を奪い、一時は勝ち越しに成功した。
5-1の七回2死走者なしの打席は、3番手右腕ボウマンに一ゴロ。1ボールから外角低めの143キロを鋭く振り抜いたが、ボールの上を叩いた打球は一塁手正面のゴロだった。
試合は、マーリンズのマッティングリー監督が初回にイエリチとともに退場処分。監督不在の状況でチームは1点を追う五回にフルカウントからのスクイズで追いつき、六回には勝ち越し成功した。しかし、4点リードの八回に中継ぎ陣がつかまり、同点にされると、九回には守護神のラモスが勝ち越し点を許して敗れた。借金は今季最多の6となった。