イチロー「ヒット打ったらめちゃくちゃうれしい」同点適時打で逆転勝利に貢献
「マーリンズ9-2エンゼルス」(28日、マイアミ)
マーリンズのイチロー外野手(43)は五回に代打で途中出場し、右前適時打を放った。守備には就かず、1打数1安打1打点、1得点。打率は・161(62打数10安打)。23日のアスレチックス戦の第1打席で右前2点適時打を記録して以来、4戦10打席ぶりの快音でメジャー通算3040安打とした。
本拠地スタンドに起こったイチローコールを歓声に変えた。1-2の五回1死三塁の好機。代打で登場したイチローは初対戦の右腕、シューメーカーに対し、カウント2-2と追い込まれながら外角低めに沈む134キロスプリットを右前へ運び、三塁走者をホームへ迎え入れた。
4戦10打席ぶりのヒットは貴重な同点適時打。続くリドルが初球を右越え3号2ラン。イチローは勝ち越しのホームも踏み、逆転劇を演出した。
今季はここまで48試合のうち32試合に代打で出場。代打打率・167(30打数5安打3打点、2四球)と苦しんでいるが、イチローは「(代打の)難しさは別に僕が答える必要はないでしょう」と多くを語らず、「ただ、ヒットを打ったらめちゃくちゃうれしいですよ」と続けた。
「やっぱり体力なくなってますね」と話したのは、15試合ぶりのスタメン出場となった23日のアスレチックス戦の後だ。ベンチスタートが続くことによって生じた肉体の変化。ヤンキース時代の14年8月に8試合ぶりに先発出場した試合後に「足元がフッワフワです。ゲーム出ないと体力が落ちるよね。はーっ、疲れた」などと話した時と同じ感覚だったという。
この日で3戦連続途中出場。26日から試合前練習のメニューに外野ダッシュを加えたのは次回のスタメンを見据えてのものだ。
チームは4月21~23日のパドレス3連戦以来、約1カ月ぶりに同一カード勝ち越しを決めた。マッティングリー監督はイチローの同点打を「いいヒットだった」と称えながら「今の成績がどうであれ、イチローを起用する時はいつも打ってくれると思って送り出している」と話した。