イチロー 緊急出場で内野安打 主砲スタントンが初回に死球退場
「パイレーツ7-6マーリンズ」(10日、ピッツバーグ)
マーリンズのイチロー外野手(43)は初回に代走で途中出場した後、「2番・右翼」に入って4打数1安打1得点。打率・192(78打数15安打)。代打で適時打を放った前日に続くヒットでメジャー通算3045安打とした。
主砲のスタントンが、初回の打席で右手首に死球を受けて退場。代走としてスクランブル発進したイチローは、後続の連打で先制のホームを踏んだ。
スタントンに代わって「2番・右翼」に入ったイチローが、一塁を駆け抜けたのは第1打席となった三回だ。初対戦の右腕、ウィリアムズにカウント0-2と追い込まれながら低めの138キロスライダーを遊撃手の前へ転がし、快足を飛ばした。遊撃手マーサーは素手で捕球を試みたが、つかみ損ねて打球は後方へ。一塁に達した後も気を抜くことなく、二塁を狙う姿勢はいかにもイチローらしかった。
続くイエリチの打席でフルカウントからの自動スタートで今季初盗塁を狙ったが、捕手から二塁への好送球でアウトとなった。
五回は先頭で1ストライクから右腕、サンタナが投じた154キロ直球を打って一ゴロ。6-4の六回2死三塁の打席は右腕、マリネスに対し、カウント2-2から内角低めの158キロ速球にバットを止めたが、三塁塁審がスイングと判定し、空振り三振に倒れた。
1点を追う九回は先頭で空振り三振。左腕のリベロに対し、1ボールから159キロ直球、158キロ直球を続けてファウルにして追い込まれた後、低めの130キロスライダーにバットは空を切った。
試合はマーリンズが初回に3点を先制したが、中継ぎ陣がリードを守り切れず、逆転負け。連勝は3で止まった。右手首に死球を受けたスタントンは検査の結果、骨に異常はなかったが、あす以降の出場は未定。