ダル貫禄の7回2安打無失点 マー君と初対決「引き立てあえたのかな」
「ヤンキース2-1レンジャーズ」(23日、ニューヨーク)
右上腕の張りのため、88球でマウンドを降りた。レンジャーズのダルビッシュ有投手(30)はそれまで強力ヤンキース打線をわずか2安打に抑え、三塁を踏ませなかった。田中との投げ合いで一歩も譲らず「意識せずに普通に投げたけど、お互いがいい投球をできたので(結果的に)引き立てあえたのかな」と満足そうだった。
四回前後から感じていたという右腕の違和感がうそのような快投だった。「今年、一番良かったと思う」と自賛する制球力で今季2度目の無四球。六回2死からの4者連続を含む10奪三振と最後まで危なげなかった。
圧巻は打者の主要3部門全てでア・リーグの上位にいる3番ジャッジとの対決だ。一回1死二塁は緩いカーブで空振り三振に。四回の遊ゴロを挟み、七回は低めの速球で再び空振り三振に仕留めた。
次回登板については首脳陣も本人も楽観的だった。「大丈夫だと思う。大丈夫なレベルで終わらせたかったので、ちょっと余裕があるくらいで降りないと、と思った」と説明した。