イチロー、史上最年長43歳246日で中堅先発 指揮官「いつも安心して見ていられる」
「マーリンズ4-2カブス」(25日、マイアミ)
マーリンズのイチロー外野手(43)は「1番・中堅」で出場し、4打数無安打1得点だった。11日のパイレーツ戦以来、12試合ぶりの先発だったが、8試合11打席連続ノーヒットで打率を・200(95打数19安打)とした。中堅では43歳246日での先発出場は史上最年長。数多くの盗塁記録を残し、殿堂入りしたリッキー・ヘンダーソンが02年に記録した43歳211日を抜いた。チームは4-2で勝った。
5月6日のメッツ戦以来、約1カ月半ぶりとなるセンターでの先発出場。前回はヘンダーソンの記録に15日及ばなかったが、今回は35日上回った。
試合後のイチローは言葉を残すことなく、球場を後にしたが、米メディアから最年長記録を更新したことを伝え聞いたマッティングリー監督は「今でも守ること、投げることはしっかりできている。起用をちゅうちょすることはない」と断言。「本人もセンターを守ることを心地よく感じている。イチは毎日、自分が先発するつもりで準備しているからどんな状況でも安心して見ていられる」と続けた。
指揮官の言葉どおり、この日は5つの打球を無難に処理。2点リードの五回1死一、三塁の場面では頭上を越えようかという飛球を追い、バランスを崩しながらもしっかりグラブに収め、最少失点にとどめた。
この日は今季初、昨年9月4日のインディアンス戦以来となる1番でも起用された。4打席はいずれも凡退したが、敵失で出塁した初回は後続の中前適時打で二塁から先制のホームイン。敵軍の中堅手が打球を処理したときは三塁ベースの手前だったが、ゴンザレス三塁ベースコーチの指示に従って加速し、生還した。