イチロー 前半戦自己最低打率も…指揮官の信頼厚く「打率だけで評価しない」

 ジャイアンツ戦の6回、代打で凡退しベンチに戻ったマーリンズのイチロー。左はマッティングリー監督=サンフランシスコ(共同)
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 「ジャイアンツ8-10マーリンズ」(9日、サンフランシスコ)

 マーリンズのイチロー外野手(43)は3-3の六回1死一塁から代打で出場し、左飛だった。守備には就かず、1打数無安打。打率・220(109打数24安打)で前半戦を終えた。

 球宴を前にした前半戦最後の試合。イチローは過去8打数無安打と苦にしている右腕、クエトに対し、カウント1-2と追い込まれた後の4球目、外角スライダーを打って出たが、打球は左翼手のほぼ定位置。結果を出すことはできなかった。

 前半87試合を消化してイチローの出場数は74試合。その内訳は先発12試合、代打56試合、守備と代走6試合だ。打線の核となる正外野手3人が好調だったため、出場機会は減少。打席数は自己最少だった昨季の188打席を大きく下回る116打席。打率も4、5月の不振が影響し、自己ワーストの・220でシーズンを折り返した。

 しかし、マッティングリー監督は「今季の打席は基本的に代打によるもの。1試合に1度しかチャンスがないのはどんな選手にとっても難しいものだ」と解説。6月9日以降の25試合の打率は・306(36打数11安打)と復調の気配を見せていることにも触れ、「シーズンの序盤は調子が上がらなかったが、今はバットがよく振れている。この2、3週間はかなりいい」と話した。

 後半戦は14日から始まる。「イチローは自分の役割を理解し、しっかり果たしている。われわれは打率だけで選手を評価するようなことはしない。ゲームの中でどんな働きをしているか。イチローはフィールドに立てば、自分のすべきことを正しくする選手。もちろん、すべてがうまく機能するわけではないが、彼はいつでも準備できているので安心して起用している」。指揮官が厚い信頼を口にした。

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