ドジャースのダル 7回無失点で新天地白星デビュー
「メッツ0-6ドジャース」(5日、シティーフィールド)
レンジャーズからドジャースに移籍したダルビッシュ有投手(30)が4日(日本時間5日)、敵地ニューヨークのシティ・フィールドで行われたメッツ戦で新天地でのデビューを白星で飾った。7回3安打無失点で、10三振を奪う快投。レンジャーズ時代と合わせて7勝目を挙げた。
伝統のドジャーブルーのユニホームに袖を通し、ダルビッシュが鮮やかなデビューを飾った。背番号もレンジャーズ時代の11から21に変わって心機一転、七回までを3安打無失点で10三振を奪う力投。「みんないい投球をしているので、トレードで来ていきなりめちゃくちゃだったら、やばいなと思っていた。いい投球ができて良かった」と冗舌に6月12日以来の白星を喜んだ。
メジャー最高勝率を誇り、29年ぶりのワールドシリーズ制覇を狙う球団に優勝請負人として交換トレードで入団した。ロバーツ監督が「ナインもメディアもファンも、みんな期待と楽しみな気持ちでいる」と表現する中、真価を発揮した。
一回2死一、三塁のピンチで左腕を目いっぱい伸ばしてライナーをつかむと、勢いに乗る。威力抜群の速球を軸にゼロを並べると、圧巻は6-0の七回だ。豊富な球種を操るエースらしく、全て違う決め球で5番グランダーソンを皮切りに3者連続三振を奪った。
試合前、宿舎でザイディGMと話した際に球種やコースなど、これまでとは違う攻め方を提案されたという。会談の具体的な内容は明かさなかったが、高めや内角の速球を多投。「こんな感じでいいの」と半信半疑ながら捕手のサインに従い、快投に結び付けた。
舞台は、かつてドジャースも本拠を置いた敵地ニューヨーク。全米の注目を浴びながら「メジャー第2章」が幕を開けた。