マー君、日本投手最速のメジャー50勝 ダル超えも「遅かった」

 「ヤンキース5-1レッドソックス」(2日、ニューヨーク)

 地区優勝を争う首位レッドソックス相手に、日本投手最速の101試合目で通算50勝に到達した。ヤンキースの田中はダルビッシュ(ドジャース)の109試合を超えるスピード記録にも「遅かった。良くない投球が続いた時期があったから」と感慨にふけることはなかった。

 3三振ながら丁寧な投球が光った。積極的に振ってくる打線を変化球で巧みにかわし、凡打の山を築く。前半は三塁を踏ませず「コース、高さを意識して投げ切ることができた」とうなずいた。

 暴投で同点とされた直後の六回に3点を勝ち越してもらうと、七回は三者凡退に切り抜けた。右肩炎症から復帰後3試合は全てクオリティースタート(6回以上で自責点3以下)と安定している。4万6000人超の大観衆から総立ちでたたえられ「自分自身が良くなっていることは間違いない」と手応えを口にした。

 プレーオフ進出争いが大詰めを迎えた中、自身3連勝で白星を先行させ、首位と4・5ゲーム差とした。ジラルディ監督は「何シーズンもチームを引っ張ってきた投手。本来の姿に戻ったのは大きい」と評価した。

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