ヤンキース・田中 最速!日米通算150勝 松坂超え278試合で達成
「ヤンキース13-5オリオールズ」(14日、ニューヨーク)
ヤンキースの田中将大投手(28)がオリオールズ戦に先発し、7回2失点で今季12勝目となる日米通算150勝目を挙げた。278試合での150勝到達は松坂(現ソフトバンク)の285試合を上回り、日米通算では最速となった。
楽天時代を含めて今年が11年目。「早いか遅いか分からない。自分の選手生活の中で携わってきた方々のおかげ」と率直な思いを口にした。
一回に6点のリードをもらっても「(点差は)考えなかった」と言う。前回登板で課題を残したスライダーの切れを取り戻し、最速95マイル(約153キロ)の直球は相手を押し込む威力があった。何度もあったピンチで粘りを発揮し、強力打線に流れを渡さなかった。
松坂ら、そうそうたるメジャーの先輩を上回り、プロ野球記録でも史上3位に相当するペース。「自分がこの世界に入った時は遠いことは全然考えもしなかった。ここまで一つ一つ積み重ねてくることができて、すごくうれしい気持ち」と感慨にふけった。
ジラルディ監督は「まだ若いのにすごい偉業。勝たないといけない試合に勝ってきた」と手放しで称えた。田中は「とりあえず、次は151勝です」と、すぐに目先の目標を見据えた。