イチロー「2位じゃダメなんですBY蓮舫」代打安打記録ならず終戦
「マーリンズ5-8ブレーブス」(1日、マイアミ)
米大リーグは1日、各地でレギュラーシーズン最終戦が行われ、マーリンズのイチロー外野手(43)がマイアミでのブレーブス戦の六回に代打で左邪飛に倒れ、シーズン代打安打のメジャー記録28にはあと1本及ばなかった。
あと1本が出なかった。伏し目がちにベンチに帰る表情に悔しさがにじむ。「2位じゃダメなんですよ。BY蓮舫です。忘れ去られちゃう」。苦笑しながらイチローが8年前の流行語をアレンジし、胸の内を表現した。
今季最終戦。記録を意識して集中力を高めたのは六回だ。「これまで自分が経験をしてきて得た自信を自分の中で改めて思い描き、それを支えとして立った」。109度目の代打。フルカウントからの10球目、真ん中150キロ直球を振り抜いたが左邪飛。「やられましたけどね」。珍しくバットの先を確認しながらベンチに戻った。
2月末のキャンプで同僚と接触、腰と脚を痛めた。5月終了時の打率は・176。転機は6月のパイレーツ4連戦。2号ソロなど3試合で安打を放った。以降の86試合は・301。「今の自分(の形)は嫌いじゃないですよ」と満足感を漂わせた。
この日は新オーナー陣が観戦。イチローの来季契約200万ドル(約2億2500万円)は球団に選択権がある。去就についてイチローは「去るかもしれないですけどね」と笑って話すが首脳陣やフロント陣の評価は高い。
年間215打席は自己最少。「運動不足だね!きょうからトレーニングするわ」。22日に44歳になるイチローがメジャー18年目の来季に向けて動き出す。