“剛腕”マエケン、WS初登板で最速154キロ無失点 チームは延長戦負けで1勝1敗

 「ワールドシリーズ・第2戦、ドジャース6-7アストロズ」(25日、ロサンゼルス)

 ドジャースの前田健太投手(29)がワールドシリーズ初登板を果たした。0-1の五回から2番手でマウンドに上がり、1回1/3を1安打無失点。ポストシーズン(PS)6試合連続無失点となる好投で一時は逆転の流れをつくった。チームは鉄壁のブルペン陣が終盤に崩れながらも延長十回に2点差を追いつく意地を見せたが、惜敗。シリーズは1勝1敗となった。

 ドジャースの先発のヒルが4回3安打1失点と好投しながら60球で降板。0-1の五回から前田がマウンドに上がると、5万4293人が埋まった本拠地スタンドから歓声と拍手が起こった。

 公式戦でも対戦がないアストロズ打線。先頭のスプリンガーをカウント1-1から153キロ直球で中飛に打ち取ると、続くブレグマンはフルカウントから153キロ直球で左飛。初球と3球目で154キロを計時する力のこもった投球だった。2死からはリーグの最強打者に贈られる「ハンク・アーロン賞」をこの日受賞したアルトゥーベと対戦。1ストライクから142キロカットボールで右邪飛に仕留めた。

 前田の好投が流れを呼び込む。アストロズの先発、バーランダーの前に味方打線は五回2死まで無安打に抑えられていたが、ピダーソンが放ったチーム初安打が右中間席に飛び込む同点ソロとなる。

 六回も続投した前田は先頭のコレアに2ストライクから3球連続カットボールを投じてカウント2-2に。6球目、4球連続となるカットボールを左前へ運ばれ、PS19人目にして初の安打を許した。しかし、続く元DeNAのグリエルにはクイックを交えながらカウント2-2と追い込み、最後はスライダーで捕邪飛。左打者のマッキャンを迎えたところでお役御免。マウンドを降りる背番号「18」を地元ファンはスタンディングオベーションで称えた。

 勝利のバトンを受けた左腕のワトソンが後続を併殺に打ち取ると、その裏の攻撃で2死一塁からシーガーが勝ち越し2ラン。初戦とまったく同じ展開に本拠地は大きく揺れたが、七回から登板したモローが八回につかまる。先頭に二塁打を許し、無死二塁となったところでロバーツ監督は守護神のジャンセンを投入。後続の適時打で中継ぎ陣の連続無失点イニング記録が28で途切れると、九回にはゴンザレスに同点ソロを浴びて追いつかれる。

 延長十回には7番手のフィールズがアルトゥーベ、コレアの3、4番コンビに連続本塁打を被弾。しかし、その裏の攻撃でドジャース打線はプイグのソロ弾、途中出場のヘルナンデスの適時打で同点に追い付く意地を見せたが、延長十一回に9番手マッカシーがスプリンガーに勝ち越し2ランを右中間へ叩き込まれて力尽きた。

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