ダル「寄付した分、自分にだけ飛ばないボールを使わせて」WS前日会見でお願い
ドジャースのダルビッシュ有投手(31)が26日(日本時間27日)、アストロズとのワールドシリーズ第3戦の登板を翌日に控え、敵地ミニッツメイド・パークで記者会見を行った。
初めて立つワールドシリーズの舞台。いずれもチームを勝利に導いた地区シリーズ(DS)第3戦、リーグ優勝決定シリーズ(CS)第3戦に続くポストシーズン(PS)3度目の登板を前にした心境を問われたダルビッシュは「基本的には気持ちはDSともCSとも全く変わらない」と淡々と話した。
アストロズはチーム打率、得点、長打率でリーグ1位を誇る強力打線。過去の対戦成績は5勝5敗、防御率3・44だが、第3戦の舞台となる敵地ミニッツメイド・パークに限れば4勝1敗、防御率2・16と相性は良い。それでもダルビッシュは「過去の成績は明日の成績に何かプラスになるわけでないと思うので、あまり関係ないと思います」と慎重な口ぶり。「チームに勝つチャンスがある状態で(マウンドを)降りたいなと思います」と好投を誓った。
7月末にドジャースへトレードされるまで所属していたレンジャーズとアストロズは同じテキサス州を本拠地(前者はアーリントン市、後者はヒューストン市)とし、同じア・リーグ西地区のライバル関係にある。
ワールドシリーズでの対戦を熱望していたダルビッシュは、8月にハリケーンの直撃を受けたヒューストン市に10万ドル(約1140万円)を寄付している。最後の質問で同地で投げる思いを問われると「早くみんな元気になってほしいという気持ちはあります」と神妙な顔で話した後、「ドネーション(寄付)した分、明日は自分にだけ飛ばないボールを使わせてくれないかな」と話し、笑いで会見を締めた。