ダルビッシュ、元DeNAグリエルからの“差別行為”に「それなりの処置をしないと」
「ワールドシリーズ・第3戦、アストロズ5-3ドジャース」(27日、ヒューストン)
ドジャースのダルビッシュ有投手(31)がワールドシリーズ初登板でメジャー自己最短となる1回2/3、6安打4失点で負け投手となった。ダルビッシュ降板後に2番手でマウンドに上がった前田健太投手(29)は2回2/3を投げて1安打無失点。ポストシーズン(PS)7試合連続無失点とした。ドジャースは1勝2敗となった。
ポストシーズンも含め、メジャー移籍後最短でのKO。ダルビッシュは「どんどんストライクゾーンにいこうとしましたけど、スライダーがかなり抜けてしまってたので、それを調整する前に降板してしまった」と敗因を分析。わずか49球での交代には「ポストシーズンなので与えられたチャンスの中でチームにこれ以上のダメージはないように、ということだったと思うので、僕は仕方のないことだと思う」と話した。
試合中から大きな波紋を広げたのが、二回にダルビッシュから先制弾を放った元DeNAのグリエルのジェスチャーだった。本塁生還後にベンチに戻ると、ダルビッシュが投げているフィールドに向かって両手で自身の両方の目尻を引っ張る仕草をしてニヤニヤ。
人種差別を連想させるような行動に米メディアも大きく反応。ダルビッシュは「みなさんはどう思いますか?」と取材陣に逆質問した後、「客観的に見ると、アジアの人だけじゃなくていろんな人種の人たちに対する、区別するようなことをするのは良くないことだとはもちろん思う。ああいうことをパブリック(公)なところでしてしまっている以上はMLBもそれなりの処置をしないといけないとは思う」。
続けて「完全な人間はいない。それも彼の中での一つのミスであって、これによっていろんな人が学べると思うので、ほんとに大きなことになるけど、人類として一つ学ぶ、前に行くステップになれば、ただのミスで終わらないんじゃないかなと思います」と熱く語った。