ダルビッシュ屈辱KO…メジャー自己最短1回2/3「向こうが上をいった」
「ワールドシリーズ・第3戦、アストロズ5-3ドジャース」(27日、ヒューストン)
ドジャースのダルビッシュ有投手(31)がアストロズを相手に先発してメジャー最短の1回2/3しか持たず、6安打4失点で敗戦を喫した。同シリーズ初登板だった。0-4の二回途中に2番手で投げた前田健太投手(29)は2回2/3を1安打無得点に抑えた。チームは3-5で敗れ、1勝2敗となった。
敵地ファンのブーイングの中をダルビッシュがうつむきながらマウンドを降りた。わずか49球、メジャー自己最短の1回2/3KO。「与えられたチャンスの中でチームにこれ以上のダメージがないようにということ。仕方のないことだと思います」。初めて立ったワールドシリーズの舞台は不完全燃焼に終わった。
日本投手では07年のレッドソックス・松坂(現ソフトバンク)以来、10年ぶりとなる大役。初回こそ無死二塁のピンチを無失点に抑えたが、二回は元DeNAのグリエルに浴びたソロ弾を含む4本の長短打で4失点。2死から二塁打を許した後、強制終了となった。
敗因は決め球の一つ、スライダーの制球に苦しんだこと。「速い球に合わされてしまった」と自己分析した右腕は「向こうが上をいったということです」と完敗を認めた。
チームは本拠地で延長戦の末に負けを喫した第2戦に続く連敗で、1勝2敗と黒星先行となった。ローテーション通りにいけば、ダルビッシュは最終第7戦で投げる。まだ終わってはいない。やられたらやり返す。リベンジの機会をじっと待つ。