ダルに人種差別行動のグリエル 来季開幕5試合出場停止処分
「ワールドシリーズ第4戦、アストロズ2-6ドジャース」(28日、ヒューストン)
ドジャースがアストロズを6-2で破り、2勝2敗のタイとした。同点の九回に新人ベリンジャーが勝ち越しの適時二塁打。また、第3戦でドジャース・ダルビッシュ有投手(31)を差別する言動があったアストロズのユリエスキ・グリエル内野手(33)に来季開幕から5試合の出場停止処分が科された。
厳しい口調で非難した。第4戦の開始前に開かれた緊急会見。マンフレッドMLBコミッショナーは「昨夜のようなことはあってはならないのは全員一致の意見。弁解の余地はない」と言い放った。
MLBが断罪したのはダルビッシュが先発した前日の第3戦で、グリエルが二回に先制ソロを放った後、ベンチの中で両目をつり上げるしぐさ見せたこと。アジア人への差別、侮辱行為なのは誰の目からも明らかだった。
会見前に当事者2人と話す機会を持ったという同コミッショナーは、オフの感受性訓練を含む来季開幕5試合の出場停止の処分を発表。それを受けて謝罪の声明文を発表したグリエルは「不快な思いをさせた方々におわびします」などとつづり、右腕への謝罪も申し出た。しかし、これら一連の動きについてダルビッシュは「終わったことなので」と多くを語ることはなかった。
この日のド軍は珍しくベンチで円陣を組み、意思統一を図った。そして、チームは終盤に競り勝って勝敗を五分に戻した。
試合前のフィールドでは左投げのキャッチボールなどをして調整したダルビッシュ。先発する可能性の高い第7戦に向けて、準備を進めた。