ダルビッシュ、わずか4球で先制点許す 差別行為のグリエルは打席から“謝罪”
「ワールドシリーズ・第7戦、ドジャース-アストロズ」(1日、ロサンゼルス)
ドジャースのダルビッシュ有投手(31)が先発し、初回に安打に失策が絡んで2点を失った。
3勝3敗で迎えた最終決戦。ワールドシリーズ初登板となった27日の第3戦以来、中4日でチームの命運を託されたダルビッシュは初回、先頭スプリンガーに左翼線二塁打を許した。初球154キロ速球が捕手が要求した外角とは逆に内角に入りボールとなった後、前回登板で敗因に挙げたスライダーでストライク。しかし、カウント1-1から甘く入ったスライダーを痛打された。
暗雲立ち込める立ち上がり。続くブレグマンは初球、外角高めの156キロで内野ゴロに打ち取ったかに見えたが、一、二塁間へのゴロをさばいた一塁ベリンジャーはベースカバーに走ったダルビッシュへ悪送球。二塁走者が生還する適時失策となった。二塁まで進んだ打者走者には3番アルテューベの3球目に三盗を決められ、一ゴロの間に2点目を失った。
フィールドが大ブーイングに包まれたのは5番・グリエルを迎えた場面だ。第3戦でダルビッシュから本塁打を放った後に見せた人種差別行為により、米大リーグ機構から処分を受けた同選手は打席に入るやいなや、マウンドに向かってヘルメットを取って“謝罪”。しかし、ダルビッシュは反応することなく、1球目を投げ込んだ。カウント2-2からファウルで粘られたが、13球目、153キロ直球で右飛に仕留めるとスタンドからは大歓声が起こった。