マーリンズ、イチローと来季契約選択権更新せず FA、日米全球団と交渉可能に
マーリンズは3日、イチロー外野手(44)との来季契約の選択権を更新しないと発表した。今後はFAとなり、日米全球団との交渉が可能となる。一方でヤンキースの田中将大投手(29)は残り3年の契約を破棄してFAになる権利を行使せず、チームに残留することを表明した。
9月に球団買収を正式承認された新オーナー陣による今オフ最初の断。球団側にあったイチローの来季契約の選択権を行使しないと決めた。
過去2年は公式戦終了直後に球団が選択権の行使を発表していた。しかし、イチローを敬愛したサムソン球団社長ら旧オーナー陣が球団売却によって退任。新たにCEOに就任したジーター氏はイチローのヤンキース時代の同僚だったが、逆風になる結果となった。
球団の発表後、同公式ツイッターは「ありがとうイチロー」のハッシュタグとともにメジャー初登板や通算3000安打など過去の名場面を投稿。ゴードンやイエリチら、同僚はツイッターで「アニキとプレーできなくなるのが寂しい」などとメッセージ。条件面を見直しての再契約の可能性があるにもかかわらず、惜別ムード一色に染まった。
イチローが前回FAとなった14年オフはマ軍のほか、オリオールズ、ブルージェイズも獲得に動いた。結果的に「控え外野手」のオファーを受け入れてマ軍と1年契約を結んだ経緯を考えれば、3年が経過した今オフはさらに厳しい条件になる可能性は高い。
今季終盤「最低でも50歳までプレーしたい」と話したイチロー。10月に44歳を迎えた大ベテランの去就が注目される。